先日、ブログでご紹介した「ルーブル彫刻美術館」の隣に、世界一の高さを誇る純金大観音を本尊としている大観音寺がありますので、こちらもお邪魔しました。
アクセスに関しては、前回のブログにも書いていますし、この観音様だけを見に行かれる方もマレかと思いますので省きます。
内容も、ルーヴル彫刻美術館と比べ、ラフに書いていくつもりです。
チケット購入
こちらも、観音寺のみのチケットを購入される方はマレかと思います。
観音寺のみのチケットで800円。
ルーブル彫刻美術館のチケットと一緒に購入すれば1500円です。
公式ホームページの入山案内には、割引券や、お箸のプレゼントなどがあるようなので、こちらをチェックしていくと良いでしょう。
私はその存在を忘れていて、頂く事はできませんでした。
嬉しい入山特典がありました。
金の天狗たちが出迎えてくれます。
入口を歩き進めると受付があります。
そちらで、ルーブルで購入したチケットを渡します。
するとパンフレットと一緒に、「御祈祷をするので、願い事を書くように」と護摩木を渡されました。
普通、お寺で御祈祷していただいても1000円以上します。
これは嬉しいサプライズ。
そして、自分の生年月日に合わせた仏様のコインを頂き、これをお財布にいれる様にとの事でした。
これで充分元がとれています。
受付のオジサマは、様々な質問に親切に答えてくださる方でした。
パンフレット表紙に記載があるように、こちらの建物も黒川紀章設計事務所が手掛けていたそうです。
昭和57年に出来たお寺、まだまだ日本も景気がよくて、黒川紀章さんもご存命で、小柄ながら若くてお洒落さんだった時代です。
仏様巡り
お寺らしい仏さまを見た後は、外へ出ましょう。
いまどきな招き猫
にゃん!
私が想像していた招き猫と違う。
そして、この招き猫、受付のオジサマが言うには一体100万円するらしいです。
相場が分からないのですが、それってボッタくりじゃ無ければ良いのですが・・・
私達庶民が知らないところで行われているお金のやり取り、ちょっとバグっている感じがします。
後ろにある大きな下駄は「大観音仏足下駄」と言って、下駄の模様は観音様の指紋だそうです。
その指紋には仏教の教えとなっていて、拝むと永久の幸福が得られるとの事。
片足総丈7m、巾3m、重さ30トンの青銅造です。
まとめて100か所の霊場参りが出来ちゃう百観音霊場
写真撮影が禁止ですので中の写真は撮影していませんが、まとめて100観音のお参りができるという、有難い霊場です。
大観音寺では、百観音霊場の巡礼に行きたいが、体力的、時間的に余裕のない方のために、同じご利益がある霊場として、西国・坂東・秩父百観音霊場を建立いたしました。各寺院のご本尊を安置し、その前に各札所のお砂(仏足の足型下)を納めたものです。
四国八十八ヵ所霊場は弘法大師の遺蹟を巡るに巡礼に対して、この百観音霊場はすべて、観世音菩薩を本尊とした寺院を巡る巡礼です。各寺院のご詠歌と共に観音様を身近に感じて頂ければ幸いです。引用:大観音時ホームページ
各霊場のご本尊がずらりと並び、一つ一つお参りができる様になっています。
お賽銭ができる様に。5円玉の100個が一袋になったものまで売られていました。
小銭が無いからお賽銭ができないなんて心配はご無用です・・・
モチベアップの「やるき達磨」
達磨さんって丸くて赤い達磨しか知らなかったですが、元々は中国へ仏教の教えを広めた、インドの王子様だったようです。
アグレッシブな様子から、元気を頂けそうですね。
世界で探してもここだけ!カラオケ観音
歌を唄っている観音様のお顔が良いですね。
とってもご機嫌そうです。
歌がうまくなりたい方は、是非ここでしかお参りする事ができません。
大事な事だからもう一回言います。
「この観音様はここにしか居ません」
ガン封じに白獣白澤
獣と言うより、かなり親近感のあるお顔なのですが、ガン封じの祈願に有効な「白澤」です。
古くは「旅の病気」「災難除け」そして「コレラ避け」に、「白澤」の絵を持ち歩いていたという事から、現代の難病「ガン封じ」となったという事です。
元気にカラオケが唄えるまで、ガンを克服できると良いですね。
一口で三歳長生きする?観音様のお水
ちょっと見づらいのですが、この観音様の左手からお水が出ています。
このお水を一口飲んだら3歳長生きするそうです。
なんと、例の大観音様の台座直下100メートルの泉源から自噴したというお水です。
健康や知恵、そして安産や子宝にも良いお水だそうです。
三歳長生きって事は、三歳若返るって解釈してもいいですよね?
世界一の高さの大観音様
大観音様を拝む前に、厄除け坂があります。
男女別のこの坂、厄年は随分前に過ぎましたが、いつ厄が降りかかるか分りませんので有難く階段を上る事とします。
階段を上がると、大迫力の観音様が。
足元にも、これでもか!というほど小さな観音様が囲んでいます。
何度も周りましたので、きっとご利益があると信じています。
信じるものは救われる。
ふと、こちらブラジルのキリスト様を思いだしたのですが、高さが39.6メートルだそうです。
感覚がバグってきていますが、いい勝負していますね。
厄除け不動明王
厄除け坂も上ったし、観音様の周りも何回も周ったしで、悪い男どころかいい男もついて来なくなるのではないか?と心配になるほど厄除けはしましたが、まだ厄除けです。
廻りに何やら沢山いてます・・・
大観音様の周りの小さな観音様の日ではありません。
一体一体違う仏様が、山の中からも「こんにちわ」しています。
彼らは三六童士と呼ばれ、参拝者を守ってくれる存在だそうです。
無駄に数が多い訳ではありません・・・
奥の奥にもいらっしゃって、不動明王様を囲んでいます。
状態も良いので、お手入れもキッチリされているのでしょう。
もしかして、この小さな仏さまも一体100万円?
河童は水商売の神様
河童を何の神様に仕立てたのだろうと思ったら・・・
水商売、客商売の神様ですか。
お酒の黄桜のキャラクターも河童でしたもんね。
このお寺が出来た昭和50年代にも合いますし、もしかしてこの黄桜河童由来って事ないですよね?
もう限られた年代の人しか知らないでしょうが、昔こんなCMがあったのです。
今、こんなCM流せないかもしれないですね。
先ほどのカラオケ観音と河童観音を参ったら、感染症明けにスナック大繁盛間違いないでしょう。
私は酔客や寂しがり屋の相手するのが嫌いなので水商売はしませんが、感染症明けって反動で一時的にスナックや常連が集いがちなバーは繁盛するのではないかと睨んでいます。
楽しそうに楽器を演奏していて、早く集う事いたいな。
生のライブやオーケストラも聞きに行きたい。
その楽し気な河童を囲んでいるのが、烏天狗と呼ばれる山の神です。
もうこんだけいたら、この山は土砂災害知らずです。
仏手
今度は仏様の手です。
仏手を支えているのが、赤い鳥居でして、この使い方は罰当たりなのか、仏様だから良いのか、もう訳分かりません。
夫婦水晶岩
大きい水晶が男性を、小さい水晶岩は女性を表し、夫婦円満の岩だそうです。
大きい水晶の真ん中あたりに弘法大師様が見えるというのですが見えます?
私の様な煩悩の持ち主にはまだまだ見えないのかもしれません。
そんなことより、
岩と阿修羅の横にある石三つ、どこかで見たと思ったら、姫路の太陽公園で見かけたメキシコの神様に似ていません?
何故ここにいるんでしょう?
さりげなく置いていますけど、これ本当に南米で発掘されたものではないか?と勘ぐってしまいます。
中々インターナショナルなお寺です。
世界一のお釜で世界一のお金持ちになれるか?萬倍釜
弘法大師が炊いた一粒の米が一万倍になった伝説から、食うに困らないという釜のようです。
そういえば、信心深い方のなかで「一粒万倍の日」と言って、この日に何か始めると大きな成果が得られるというのがありますね。
このお釜だって世界一の大きさ。
待ち受け画面にでもしたら、ジェフ・ベソスも凌ぐ世界一のお金持ちになるかもしれません。
恵比寿さま
お釜詣でもして十分金運アップしていると思いますが、こちらの恵比寿様でキッチリトドメを刺した感じです。
まだまだ金運向上欲は止まらない。
一通り巡礼して、受付に戻ろうと思いましたら、トイレの横にこんな仏さまが。
にっこりお福様は金運と商売繁盛の像です。
大口をたたかないよう口は小さく、鼻高々にならぬよう鼻は低く、笑顔でいられるよう目尻は下がり、可憐さを表すエクボなどその表情は私たちに安らぎを与えてくれます。
引用:大観音寺公式ホームページ
うむ、「要らず口を叩くな」と小さい頃から言われ続けていましたが、大口にしろ要らず口にしろ碌な事はありません。
電車の中などで、カップルのよく喋る(たいてい批判めいた事)を話している女子を見かけると、全く良くないと、この年になると気づくようになりました。(恥ずかしながら、昔は私もそうだったと思います。)
ますます繁盛にかけて、升升繁盛の純金升です。
こちらは、こちらのお寺の信者さん?檀家さんでしょうか?が寄贈されたとの事。
お寺を始め宗教団体はお金持ちだと、しみじみ実感していたところに、まだお金持ちさんの存在が・・・・
ワタシ本当に何もしないし、する気もないので、養子にしてくれないでしょうか(笑)
金欲に毒された心を浄化してくれる観音様
この観音様、先ほどの弘法大師の水晶岩と違って、観音様の横顔が見えるのですよ。
観音様が手を合わせている様に見えませんか?
自然の美に、随分と癒されました。
ちょっと不満があおりの様で
先述した通り、こちらの寺院も黒川紀章設計事務所が担当されたとの事。
そこで、先ほどからお話を伺っていたオジサマが言うには、中々使いづらいとの事。
上手に写真が撮れていなくてわかりずらいのですが、受付のある売店と屋外との段差が無いので、雨の時には水が入ってきやすいとか、まぁ他にも色々と不便があるというような事があるようです。
意匠重視にすると、こういう事が発生するというアルアル話ですね。
確かに、ルーブル彫刻美術館も、完成したての時は美しかったのかもしれないですが、外観が随分と汚れています。
これは持ち主次第なのかもしれないですが、中々お手入れの難しい建物なのかもしれませんね。
近くに温泉があるようです。
私は時間が無くて行けませんでしたが、近くに温泉があるようです。
美術館とお寺に来た時の下車駅からして「榊原温泉口」と言うほどです。
是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
おまけのカエルと感想
ルーブル彫刻美術館の時にも見かけた、このカエルたちは、お宝蛙だそうです。
色々と面白いものを見せて頂き、少々の事では動じなくなり、癒しにすらなってきました。
昔、お伊勢参りだって庶民のエンターテイメントだっと言いますし、こういうのもお寺のあるべき姿、面白がってでも良いからお参りのきっかけになるのも良いのかな?って思います。