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ボーイング・エバレット工場 Boeing Aircraft Factory

前回は、シアトル直行便搭乗受付までにESTA(エスタ)の認証に間に合わずも、何とか次の飛行機に搭乗できた話でした。

シアトルには行きたい場所が3つありました。

ボーイング・エバレット工場、シアトルマリナーズの本拠地T-モバイル・パーク、ボーイングの飛行機工場、ブルースリーのお墓です。

今回のブログ内容は、ボーイング・エバレット工場訪問です。
ボーイング公式サイト

世界最大の飛行機組み立て工場で、メインの組立エリアは4億7200万立方フィート(約1300万立方メートル)、広さは98.3エーカー(約40万平方メートル)だそうです。
NFLのフットボール場75個分の広さと言われても、全く想像つかないです・・・

ツアー予約

航空券、宿、アクティビティはすべて個人手配の旅行ですので、工場見学は日本からインターネットを使用して、ツアーを予約しました。
VELTRA(ベルトラ)さんです。
予約前からツアー内容の確認等で何度かメールのやりとりをさせて頂きましたが、伺った以上のご回答を頂き、大変気持ちの良いやり取りをさせて頂きました。
翌年、ラスベガスのショーの予約のこちらでお願いしてしまうのは当然の成り行きだったと思います。

HIS(エイチ・アイ・エス)さんでも、ほぼ同じ内容で同金額のツアーも見つけましたので、好みで選ぶと良いでしょう。
HISさんでお願いすると高いイメージがあったのですが、それは思い込みだったようです。

送迎バス

私が宿泊しているドミトリー(Seattle Hostel at the American Hotel)まで、送迎の車が到着します。
6月とは言え、早朝でしたので少し肌寒かったです。

男性のガイドさん一人が来られ、最初のピックアップが私でした。
この後、迎えに行ったのは、足が少し不自由な老齢のお母様と40代くらいの息子さん親子と、お仕事をリタイアされた位の年齢のご夫婦でした。

車中で解説を書き足した資料を頂きました。
飛行機を作っている様子を見たいだけで、飛行機に関する知識の予習をしていなかったのですが、この資料に沿った解説とガイドさんの情報量には驚くばかりです。

手書き部分は、ガイドさんが資料の補足を書き足しています。(一部、私が案内を聞きながらメモしている部分もあります。)
この日は、ボーイング747と767の工場、777と787の工場を見てまわります。

ボーイング・エバレット工場

工場は、シアトルのダウンタウンから北へ40㎞ほど北上した、エヴァレット市にあります。
こうやって拝見すると、シアトルのダウンタウンから随分と遠いですが、シアトル市民へ多くの雇用を生み出しているとの事。
コロナ渦でダメージを受けた航空業界ですから、現在は失業者が増えたのではないかと思われます。

到着工場見学となるのですが、工場内の写真撮影は一切禁止です。


写真を撮り忘れていましたので、ボーイングのinstagramからお写真をお借りします。
荷物とスマートフォンやカメラは、この入口を入ったところにあるロッカーに預けないといけません。

チャレンジャーなライト兄弟が出迎えてくれます。

ツアーは他の外国人達(おそらく工場に直接申し込んでいる人たち)と一緒に見学をするのですが、英語の解説が分からない私たちにガイドさんが日本語で解説してくださります。

工場に入るまでに、様々な飛行機に関する資料を拝見しました。

お恥かしいほどの無知だったのですが、ボーイングは軍用機も作っているんですね。
それこそ見学してみたいですが、流石にそれらの見学は無理ですね(笑)

そして、日本の川崎重工業や三菱重工業の様な会社から多くの部品がこの工場に運ばれているという事。
中部国際空港(セントレア)から、ドリームリフターに乗せて運ばれているという事を知りました。
少し古いのですが川崎重工業さんの凄く良い読み物がありましたので、リンクを貼っておきます。
引用元:川崎重工業KAWASAKI NEWS 飛行機を組み立てる

説明が終ったらバスに乗り込み、747と767の工場へ行きます。
バス内では、女性のガイドさんが案内してくださいました。

組み立て工場

大きさの間隔が麻痺するのですが、飛行機が組み立てられている様子はプラモデルのようでした。

仕方がないとは言え、写真が撮影できないのが残念でならないです。

747/767工場を見終えたら、貨物用のエレベーターの様なものに乗り、その後長い地下通路UTILITY ACCESS TUNNELを777/787工場へ徒歩で移動。
ツアーで一緒だった、脚の具合の悪いお母様はカートの様なものを用意してもらい、一般人が歩かないルートを通って移動していました。
バリアフリー対策もバッチリの様です。

組み立てライン工場に従業員用の休憩スペースがあって、787の愛称から「Dreamliner diner」だったり、777の工場側は「Twin Aisle」という名前になっていて、組み立て工場を見下ろせる様になっていました。


また少し古いですが、いいyoutube動画をみつけましたので、ご参考になさってください。

展示スペース


組み立て工場の見学を終えたら、展示スペースの見学です。

777トリプルセブン(Triple Seven)

エンジンも尾翼も大きくて、距離感がおかしくなります。
777に使用されるGE90エンジンの説明書きです。

787ドリームライナー(Dreamliner)

787/ロールスロイスのエンジンです。TRENT1000
ロールスロイスエンジンの前から見た状態。
787の展示をみてタラップを降りたら、新世代の飛行機を作りにをしているロボットがありますよ。って感じでしょうか。

その他

787と777の説明書き

クリックすると拡大します。

 

タイヤ

補足資料

以前、関西国際空港で頂いた資料に大きさ比較ができる図がございましたので、ご参考までに掲載します。

関西国際空港で頂いた資料です。
画像が見づらいので資料を作成しました。

写真を撮り忘れていますが、お土産屋さんも併設されていました。
あまりにも時間がなくて、土産を物色しているくらいなら飛行機をみたかったのです。

ドリームリフターを見つけました。

尾翼などの大型部品を世界中の工場から運ぶには、イルカみたいな可愛い形の専用飛行機「ドリームリフター」に乗せています。
この機体は世界に4機しかないらしく、日本では中部国際空港(セントレア)と行き来しているようです。
それをここで見る事が出来るなんて、大変貴重な経験でした。
展示スペースを出ると、滑走路を眺める事が出来ます。

遠くにドリームリフター

 

最後に

2018年6月の事を2021年3月に書くのは、思った以上に労力が必要でした。
旅の日記は、マメに書き残さないと忘れているものですね。
このツアーは半日で終わりましたけど、もう少し時間を使って航空博物館に行っても良かったかと思っています。
エアフォースワンや零戦も見る事ができるそうです。
ベルトラさんでボーイング社 工場見学+航空博物館 半日観光ツアー<午前/日本語>by My busというのがありました。

次行くのはいつになるか分からないですが、今、自動車は、EV流行りになってきていますので、その頃には電気飛行機のプロトタイプなどの展示を見る事ができるかもしれません。

世界中の人が訪れているのでしょう。