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山口県の千本鳥居は二つありました。2021/3/24

アメリカ合衆国のニュースチャンネルであるCNNが2015年に選んだ、「日本で最も美しい場所31」で、山口県長門市の元乃隅神社は有名ですね。

元乃隅神社(山口)

元乃隅稲荷(もとのすみいなり)神社から、海を見下ろす崖まで123基の赤い鳥居が並んでいる。入り口に建つ鳥居の手の届かない位置にさい銭箱が設置されており、さい銭を投げてうまく箱に入れば願いが叶うと言われている。
引用元:CNN「日本の美しい風景31選」

しかし新型コロナ感染症拡大の影響で、境内に入ったり鳥居をくぐれないという情報がありました。
元乃隅神社公式サイト【参拝休止のお知らせ】


あの素晴らしい景観を眺める事が出来ないと勘違いして行くのを諦めた時に、もう一つの千本鳥居の存在を見つけました。
それが、福徳稲荷神社です。

そして、結果的に二つのお稲荷さんをお参りする事となりました。

景観を眺める福徳稲荷のお稲荷さん。

もうひとつのお稲荷さんの「福徳稲荷神社」

福徳稲荷神社

場所は下関市豊浦町、山陰本線や国道191号が走る海岸沿いの高台に位置します。
国道から門までは急な傾斜の坂道がございますので、頑張って上がりましょう。

名前 福徳稲荷神社
住所 〒759-6303 山口県下関市豊浦町宇賀2960-1
電話番号 083-776-0125
時間 常時開放(通常時、受付やお守りの販売等は9:30~15:00)
駐車場 無料

下関ですので、長門市の元乃隅神社よりも西に位置します。

北浦の沖合に沈む夕日に映えて、荘厳なたたずまいをみせる福徳稲荷神社は海に映える朱の大鳥居でも有名で、開運、商売繁昌、家内安全、航海安全、そして豊漁のお稲荷さまとして親しまれています。
古歌にも「長門なる稲荷の山の姫あやめ時ならずして如月に咲く」と詠まれているほど、由緒の古い社です。犬鳴の稲城山を回る参拝道には「千本鳥居」と呼ばれる赤い鳥居がびっしりと連なり、トンネルの中を通るように登りつめたところに本殿があります。
本殿からは雄大な響灘の景色を眺めることができ、絶好のビューポイントとしても知られています。旧暦5月23日の「二十三夜祭」や初詣では多くの参拝者でにぎわいます。引用:豊浦町ホームページ

 
平日というのもあり、人が殆どいなくて閑散としていました。

大きな鳥居をくぐって階段を上り、振り返ると海辺を見下ろす事ができ、大変美しい景色を堪能する事ができます。

千本鳥居の説明

鳥居が朱色に塗られた配管でした。

鳥居は思ったより長く感じられましたが、くぐった後は絶景が待っていました。

鳥居を上から見下ろすアングルが無かったのが残念。
横から撮影した鳥居がこちらです。
私は購入していませんが、御朱印は15:00までに300円で購入する事が出来るようです。

福徳稲荷千本鳥居と桜

絶景ですし、「ここから見る夕陽も美しいのだろうな?」と思いつつ、何か腑に落ちない気持ちで、次の目的地「角島」へ向かった後、そのまま宿へ行く予定でした。

「道の駅北浦街道ほうほく」で考え直す。お食事おススメ!

途中、「道の駅北浦街道ほうほく」で、お刺身のランチを頂きました。
ブログに載せる予定が無かったので、食事の写真を撮影していないのですが、大変新鮮、肉厚なお造りで、魚介類を堪能したい方にはおススメです。
フグの天ぷらもあったと思います。

帰りにふと目にした張り紙がありました。

元乃隅稲荷神社張り紙

「全く近寄れないわけではなく、鳥居をくぐれない、参拝できないだけではないか?」

「私が見たいのは、上から見下ろした真っ赤な鳥居なのだから、問題ないのではないか?」

と思い直し、元乃隅稲荷に向かう事にしました。

有名な「元乃隅神社」

冒頭でご紹介した有名な元乃隅神社は、こちらです。

名前 元乃隅神社
住所 〒759-4712 山口県長門市油谷津黄498
電話番号 083-726-0708
時間 5:30~17:30
※夜間の立入・撮影は禁止
駐車場 乗用車
1時間につき300円
(1時間を超える毎に100円で最大500円)

商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就の大神です。
昭和62年から10年間かけて奉納された123基の鳥居が、龍宮の潮吹側から100m以上にわたって並ぶ姿は圧巻です。現在、世界中から注目される神社です。
引用元:【公式】元乃隅神社

早速感想は、

行ってよかった!!

同行していた家族も

さっきのでお茶を濁したらあかんかったわ!!

と漏らしておりました。

同じ、海を見下ろす事が出来る景観であるにも関わらずです。

理由としては、

・鳥居の赤が濃い
・鳥居が木製なので、見た目の質感にも反映されている。
・きちんと鳥居が見下ろせる事が出来る。

などがあると思います。

あちらには立派な社殿があったのですが、鳥居と海のコントラストを眺めるとなると、こちらが好みです。

観光客も、平日にも関わらず、人を入り込まない様に写真撮影するのが難しいほど来られていました。
元乃隅神社鳥居

鳥居の写真だけでも飽きずに撮りすぎてしまいました。
休憩処に、人懐っこい猫が2匹いました。
多くの観光客が来るので、人に警戒しないのでしょう。
因みに、お菓子などを購入できる売店もあり、自販機も充実していました。

元乃隅神社千本鳥居正面

日本一入れにくいお賽銭箱

写真を失念しているのですが、参道入口の道そばに「日本一入れにくいお賽銭箱」が、鳥居の上方にお賽銭箱が設置されていました。
最近にバージョンアップされたとの事です。。
引用元:長門市/日本一入れにくい賽銭箱がさらにパワーアップ
元々、お伊勢さん参りの様に神社仏閣参りは、大昔の人のテーマパークのような要素もあったと聞きますし、こういうアイデアは好きです。

龍宮の潮吹

すぐそばに龍宮の潮吹きと呼ばれる、海水を噴出する噴潮現象を見る事が出来る場所がありました。
残念ながら、潮吹きを見る事ができませんでしたが、説明とその潮吹きを起こす岩礁を撮影してきました。

龍宮とは、津黄漁港西北端の海蝕地形の総称で、一帯は第4紀洪積世の玄武岩からなっています。
潮吹とは、打ち寄せる波が岩礁の孔内に突入するごとに、圧縮された洞内の空気が外に出ようとして海水を噴出する噴潮現象のことです。引用元:ながと観光ナビななび

潮吹きを観れなくても、岩礁の眺めは美しいものでした。

これだけ見どころがあれば、元の隅神社に人が集まっても仕方がないのかな?と感じました。

二つの鳥居を参った雑感

福徳稲荷さんの社殿はとても立派で、景観も素晴らしいものでした。
でも、千本鳥居を眺める景観としては、元乃隅神社の方が美しいというのが個人的な感想です。
ですので、先に福徳稲荷さんを参ったのは正解だったと思います。
そして、私自身、メディアの情報をそのまま鵜呑みにせず、「他の何か」を探索する性格なのですが、やはり人が集まったり、選ばれるのには理由があると感じました。

そして、どの旅にも言えるのですが、

「また来れるから今度でいい」ではなく、体と時間の許す限り、行きたい場所には必ず行かないといけないですね。
少し大げさですが(笑)

私の様に、人生の折り返し地点をターンした人間には、次は無い、年々身体の衰えや疲れやすさを感じる様になると、思わずにはいられません。