コロナ渦の長距離旅行で、窮屈な飛行機にマスクをして座り続けないといけないなんて嫌だなぁ。
電車内で、フェリーの旅の吊り広告を見た事があって気になっていたけど、まだ乗ったことがないなぁ。
相部屋だとお手頃価格で宿泊できるけど、寝心地や浴場はどうなんだろう?
フェリーの旅に疑問を持っている人が多いと思います。
先日、大阪南港から福岡県の門司までフェリーに乗船しました。
家族旅行でワンボックスカーと共に乗船しましたので、その例に沿って体験談をご紹介します。
昨年、ダイヤモンドプリンセス号でパンデミックが起こってから、クルーズ船業界はイメージ回復の為にのコロナ対策はかなり力を入れていると聞いていました。
それは、フェリー業界も同じ事だと思います。
飛行機や電車と比べ換気も良く、お得なプランや乗船方法もあり個人的には強くお勧めします。
今回、片道利用でしたので大阪発の情報が多くなりますが、予約方法やルート、船内環境に関しては北九州発と同様となります。
※予約方法等に関しては車輛の有無や種類、部屋のグレード等により多岐に及びますので名門大洋フェリーHPをご確認ください。
航路とダイヤ
航路とダイヤに関しては、名門大洋フェリーのHPに詳しく記載されています。
便名 | 大阪南港発/新門司発 | → | 新門司着/大阪南港着 |
1便 | 17:00 | → | 05:30 |
2便 | 19:50 | → | 08:30 |
予約
WEB予約しました。
繁忙期や出発時刻により割引率が違います。
現在17:00発の便は、定価より三割引きの様ですので、もし時間が許せばおススメです。
入会金2,000円のシティラインカードを利用すると、車輛代の割引があるようですので、今後の頻度を考慮して入会するのも手だと思います。
特典は下記の通りです。
通常期において、乗用車、小型トラック(車長6m未満まで)、二輪車、旅客運賃・料金が20%割引されます。但し、他の割引との併用や貸切料の割引はできません。
無人車輌についても運賃・料金のみ適用し、積卸料は適用外です。
繁忙期は割引適用除外期間になります。
さらにフェリー運賃、船内レストランなどでポイントがたまり、たまったポイントは1,000ポイントごとに、「シティラインカード利用券」(5,000円分)と交換できます。
現在、2021年9月30日まで乗用車とバイクで乗っ得キャンペーン」を行っており、30%引きとなっているようです。
予約前に入会しないと、割引は適用されないようです。
乗船
出発60分前に乗船手続きを済ませないといけません。
南港までは難無く到着するのですが、車の待機場所迷ったり、手続きにとバタつきましたので、時間に余裕を持って到着する事を強くお勧めします。
乗り場案内はこちらです。
搭乗手続き
搭乗手続き前に、検温を行い検査済証を貰います。
検温済証を忘れずに持って、乗船手続きを行います。
いざ乗船
係員の指示に従って駐車します。
必要な荷物を持ち下車して船内に入りますが、何階に停めたのか覚えておくと良いでしょう。
荷物を取りに行く時や、到着時に迷う事が減ります。
船内
乗船した船はフェリーきたきゅうしゅう2です。
寝室
私達は相部屋[CABIN]ツーリスト/2等洋室を利用しました。
勿論、女性専用の部屋です。
今までの貧乏旅行で、様々なドミトリーを利用してきましたので2段ベッドには慣れていると言うものの寝室には期待していませんでした。
しかし、この2段ベッドは、ロールスクリーンがついていて、深夜に枕もとの電気を付けても気兼ねいりません。
枕もとには、ヘッドライト、コンセント、小物を置くことが出来る手のひらサイズほどのネットやミラー、カップスタンドが付いていました。
必要最低限ながら、十分機能的でした。
私は上段に宿泊者がおらず、二段ベッドにありがちな他人の行動による揺れを感じませんでした。
別のベッドに宿泊していた神経質な家族に聞くと、上段に人がいても揺れをさほど揺れを感じず問題なく就寝できたという事です。
スリッパも用意されており、持参した使い捨てスリッパも出番がありませんでした。
女性限定でバスタオルが付いています。
浴室
船内には展望浴室というものがございます。
しかし、上階にある露天風呂というものではなく、普通の大浴場の窓にカーテンがついていて、そこから夜景を眺める事ができます。
勿論、停泊中にカーテンを開けてはいけません。
大変清潔感があり、ボディーシャンプー、トリートメント、ボディーソープの3点セットが備え付けられていました。
フリーWi-Fi
フリーWi-Fiは1日3回、各30分使用できます。
ですが、航海中の船上はほぼ使い物になりません。
食堂
景色を眺める事が出来る食堂があります。
私は利用しなかったのですが、朝食が750円ならば利用しても良かったと思います。
売店のカップコーヒーが200円で、他に売店でパンなどを買う事を考えたらコストパフォーマンスが良いと思います。
甲板からの風景
私の宿泊フロアは6Fでしたが、甲板に上がるのに上階に上がるのは問題ありません。
ただし、スリッパで上がってはいけません。
私はスリッパで上がり、嬉し気に記念撮影まで行いましたが、後から気づきました。
自販機・売店
自販機コーナーには給水機、ジュースはアルコールは勿論、アイスクリームや冷凍食品、電子レンジも用意されておりました。
他、コンビニエンスストアのような機能を持った船内ショップがあり、お土産お菓子やフェリーグッズが販売されていました。
カップコーヒーとめんべいの小分け販売があったのは良かったです。
欲を言えば、もっとお土産お菓子を小分け販売を充実してくれると嬉しいですね。
その他パブリックスペース
めんべいとチューハイ片手に、船上の夜景を眺めて晩酌です。
三大架橋
三大架橋の通過スケジュールは下記の通りです。
明石海峡大橋21:05
瀬戸大橋23:30
来島海峡大橋02:50
21:00前には甲板に上がり、橋を眺めに行きました。
遠くに、明石海峡が見えました。
しかし、現在明石海峡大橋は21:00にはライトアップが消えますので、船の進行具合によっては橋の真下をくぐり抜ける前には消えてしまいます。
その後の、23:30瀬戸大橋の時間に甲板に上がった様子はこちらです。
小さな可愛い島が見えるだけで、橋が見えません。
通り過ぎたのかなぁ。
02:50、来島海峡大橋の時間は諦めました・・・・。
記念撮影コーナーです。
本来、船長服の貸し出しがあるみたいですが、コロナ対策なのか見当たりませんでした。
朝の甲板
日の出には間に合いませんでしたが、朝日が美しく気持ちの良い朝でした。
甲板が快適過ぎて、退屈したら甲板へ上がる事の繰り返しだった気がします。
乗船客の様子
どんな人たちが乗船しているかきになりますよね?
私達の様な観光客が大半、シニア層の団体さんの他に、出張で頻繁に利用していて船旅慣れ風情の男性達も見かけました。
彼らは、必要最低限のバスセット(銭湯通いのカゴの様な物を持っている人が多かった)、スーパーの袋などに最低限の物を持って宿泊しているようでした。
その様な方々は、トラックの運転手さんや、企業のエンジニアさんのような雰囲気の方が多かったですね。
到着
ほぼ時刻通りに到着です。
到着間際にも甲板に上がります。
車輛と共に乗船した人専用の出口に向かって、駐車場へ向かいます。
到着と雑感
船の揺れに慣れた頃に到着です。
寝不足にならないかどうか不安だったフェリーの旅、想像以上に快適で、また利用したいと思います。
破格のエコノミー2等室を利用となると、ギリギリ迷うところですが、機会があれば利用しても良いと思います。
もしかすると、フェリー旅客が増えるのでは?と予想しています。
飛行機やバスと違って、ベッドで寝て起きたら到着、しかも換気が良いのですから。